皆様、愛宕山ってご存知ですか?
東京23区内唯一の”天然”の山だそうで、標高約26mぐらいあるそうです。
ワタクシ名前ぐらいしかしらず、京都にもおんなじ名前の山あったなぁというぐらいのイメージしかありませんでした。
が、先日近所まで行く用事があったので、ついでに訪れてみましたので綴ってみたいと思います。
虎の門付近のコンクリートジャングルに突如出現。
東京に引っ越してきて以来、毎年1回は健康診断・人間ドッグで西新橋辺りに行きます。
以前は三田線の御成門から行ってましたが、今回はルートを変えて神谷町からも行けそうなので行ってみることに。
最近虎の門ヒルズなどがオープンして開発がすすんでいるようですが、どうも芝、虎の門辺りはほとんど来ないのでまったくなじみがありません。
でもみてみると、どうも高級そうなマンションとかホテルオークラをはじめ、高層ビルがいっぱーいありお金持ちエリアな匂いがプンプンします。
神谷町の駅も今回初めておりましたが、グーグル先生の地図をみると目的地までは10分弱ですがなんか丘?山を越えないといけなさそうです。
これ何?結構坂道あるのかしらと思ってると、都心ど真ん中とは思えない丘?山?が!
目的地まではどうも大きなトンネルがズトンとあいてましたので、アップダウンせずに到着できました。
地図で確認すると、どうも愛宕山。これかぁ。今まで10年以上この辺年1回は来てたのに、さっぱり行ったことないし、帰りに寄ってみようと。
初お目見え、出世の階段。
以前、この出世の階段付近で長らくやっているを売りにしたおせんべいをお土産でいただいたので、一応存在は知ってました。でも絵でみたやつこれかぁと本物とは初お目見え。

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江戸三代将軍、家光が芝の菩提寺増上寺への参詣の帰り。目に留まった山の上の見事な梅をみて、誰かとってきて~とワガママを言ったそうな。なかなかの山っぷりでみんなが下を向く中、 曲垣平九郎 がさっそうと馬で駆け上がって梅を手折って献上後、殿ご満悦。馬術の名人とその名を轟かせて出世したそうな。
というのが謂れだそうです。
これかぁ、と思いつつ、結構階段長そうだし雨で落ち葉が濡れててちょっと滑りそうだけど、せっかくだし注意しながら石段をあがります。
人間ドッグ後で朝食抜きでしたが、早めの昼食でお腹もいっぱいだしちょっと運動して燃焼していこうという魂胆です。
さすがに、休まず一気に登ると最後はぜいはぁ言いますが、登り切ったら清々しいです。
でも、これ馬で駆け上がるって無理じゃない?と思いつつ、ネットで調べると今まで3例ぐらいチャレンジ成功してるらしいですねぇ。スゴイ、本当にできるんだ。
上から見ると結構角度もあるようなので、高所恐怖症にはちょっと危ないかもです。
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イチョウがちょうど綺麗に紅葉しており、鳥居の朱色とのコントラストがとても綺麗です。朝からの小雨で地面は濡れておりますが、落ち葉も素敵です。
歩みを勧めます。山のてっぺんに作られた境内、それほど広くはなくこじんまりしておりました。
いわれの説明書きによると、徳川家康が江戸の町を作った際の火事除けでつくったオミヤみたいですねぇ。
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何々、「出世の階段」で有名な史実いがいにも、勝海舟と西郷隆盛の無血開城のミーティングをここでやったとか、桜田門外の変の時の集合場所だったとか。
なるほど。ゆえにこんなものまで。
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今回一人なので、さすがに顔入れて自撮りはできませんでしたが。
昔の決闘果し合いヤンキーの呼び出し場所など、神社の裏ってのが多いイメージですが、歴史上の逸話に使われてた場所とは!なかなか興味深いです。
江戸の昔は眺望が良く、深川あたりまでみえたりと書いてますが、現在はビルにぐるーっと取り囲まれているようです。
奥に進むと、本殿。
無病息災を一応お願いしてきました。
こじんまりした池には鯉も泳いでいて、小さいながら綺麗な庭園ですし、将軍に献上した梅とやらもあったりと、都心の休憩散策スポットとしては素敵な所です。
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今回は昼食後すぐでよりませんでしたが、綺麗な社務所でお茶飲めそうでしたし、別に茶屋もあるようです。
裏手にはNHKの放送博物館なるものもあって、登った階段とは別に神谷町駅方面にダイレクトに降りれる階段もあったので、こちらを使って戻ることに。
サラリーマン中はまったく「出世」とか興味なかったので一度も来ませんでしたが、年末までのノルマ達成祈願でしょうか、営業マンらしきひとで祈願に来ている?方もちらほら。
都心の天然の山ということで、なかなかのリフレッシュスポットと思いますので、機会があればぜひ訪れてみてください。