前回準備編の買い物をアップしましたが、フィンランドに行くにあたって外してはいけない読み物があることにお気づきでしょうか。
はい、日本でも国民的人気があるそうな「ムーミン」です。
ワタクシ、お恥ずかしながらアニメも本も見たことがなく、昨今の北欧ブームで女子がきゃっきゃいってるのをよそに、「なんやカバの妖精?かわいいか?」というぐらい、ゆるキャラには疎いのです。
※ファンの皆様特に悪気はございません、中傷する気もございません、まったくのもの知らずの人間のフラットな感想ですが、ファンの皆様気を悪くされたらごめんなさい。
どちらかというと夫のほうが、ゆるキャラ好きでMJことみうらじゅん氏を崇拝して私の海外出張不在時に雨の中わざわざ神奈川の端っこまで「MJフェス」にバスに乗って行っちゃうぐらいです。
脱線しましたので、戻しますが、というわけでムーミン読書について今回は綴りたいと思います。
どこからよむの?1巻目ってどれ?
ワタクシ、図書館のネット検索を愛用してるのですが(各市町村の図書館、最近はHPで書籍検索や予約も入れられるのでほんと便利です)、まずどれから読んでいいかが皆目わからず。Google 先生で検索してみたところ、下記サイトがヒットしました。引用させていただきます。読み順が指南ありがとうございます。

1「小さなトロールと大きな洪水」1945年刊行
出典: https://moomin-love.com/moomin-book-yomujunban-2381 より引用
2「ムーミン谷の彗星」1946年刊行・1956年改訂・1968年再改訂
3「たのしいムーミン一家」1948年刊行
4「ムーミンパパの思い出」1950年刊行
5「ムーミン谷の夏まつり」1954年刊行
6「ムーミン谷の冬」1957年刊行
7「ムーミン谷の仲間たち」1963年刊行
8「ムーミンパパ海へ行く」1965年刊行
9「ムーミン谷の十一月」1970年刊行
ということですので、まずは上から3冊図書館に予約をいれてみました。
読了後の感想
解説等を読んでも、「 小さなトロールと大きな洪水 」は1945年の本ですが、日本では実は結構後になってから翻訳出版されたそうです。作家本人的に「駄作」と思ってたのか書き直したいし、1作目の翻訳許可がなかなかおりなかったようです。
作風も皆さんご存知のムーミンとは内容も絵もだいぶんちがうというのが訳者のコメントでした。
ワタクシ、一つも見たことも読んだこともなかったので、既成概念のまったくない真っ白な状態から読ませていただきましたが、3冊読んでみて、端的に感想を言うならば、「児童書にしてはとてもシュール」というのが正直な感想です。
3冊目は割と皆さんのイメージのムーミンのようですが、1作目、たまげました。
ムーミンパパって妻子を捨てて旅にでちゃう人なの?それもトランスジェンダーなにょろにょろと?。私の解釈がおかしいのかもしれませんが、そう読めます。フィンランド児童書スゲー。その上、洪水にかこつけて、最後は妻子に助けてもらって元鞘に収まるって完全にダメ男やん。
ここ最近日本でも千葉で台風被害があったり近年の災害を思うと色々考えてしまうテーマもちりばめてあり、とても良い本と思いました。ぜんぜん楽しいだけの本じゃないのですね。
若干陰で暗い感じも満載で、逆にお日様という表現が陽であたたかい。背景的には作者が体験した戦争体験が絡んでるようです。 ただの児童書じゃないですね。
また、よくミニマリストさんのブログでもスナフキンのミニマリストっぷりがコメントされてるケースがありますが、納得。スナフキンだけではなく、スノークが彗星から避難するにあたっても、モノをもちだすのにオーガナイズするのですが、ここも断捨離・ミニマリストを志向されているかたがたには響くポイントではないでしょうか。こちらは2作目の 「ムーミン谷の彗星」 に出てきます。興味沸いた方はぜひ読んでみてください。
多分、スナフキンに限らずですが、各キャラクターの言葉や所作に表現されるものは作家とトーベさんの考えが色濃く反映されてて、とても深いなぁと感銘を受けるポイントがたくさんあります。
実はムーミンを読む前になんとなく北欧って文化ちがうようだなというので、下記本を読んだこともあるんですが、非常に合理的で自然と共に生きる人たちだなというのが印象に残った点です。
こちらの本についても軽く読了感想を。
「シス」ってスペースオペラの悪役の響きですが、フィンランド語の「根性」とか「やり抜く」気持ちとか概念だそうです。馴染みのない国なので勉強するために読んでみました。
この概念の背景の歴史文化の紹介もあり、「逃げ出すほどではない寒さ」とは言ってますが、私はきっと逃げるのでまずは夏場に訪ねてみたい国です。(と当時は思ってみました、今回秋といっても結構寒い時期に訪問予定ですが)
氷割って入る冬場のアイススイミング!、いゃ〜絶対無理やろと思いますがかなり幸せホルモン出まくりでハイになるそうなので、サウナとセットでそのうち…「ロウリュ」ってフィンランド語なんですね。
著者は大量消費やクルマ社会への批判と抗鬱療法の一つとしてチャリ文化を強く押してましたが、中年のおばちゃんは骨に加重がかからない骨折リスクのあるスポーツなので、どちらかというと森を歩く方に賛同です。ベリーとキノコ狩り❤️
また、フィンランド語はHeとかSheみたいに男女分けが全然ないらしいとか、小学校でも先生は全員修士号持ってて教育メソッドが有名だったり、赤ちゃんパッケージがあったり、興味深い国で行って見たくなりました。願わくば旅行者には消費税まけてくれないかしら。
ちょっとは興味がでましたでしょうか、実際行ってみてという記事、お楽しみ~