皆様、今年前半に大変話題になった「翔んで埼玉」という映画をご存知でしょうか。

ワタクシ、タイトルだけでは特に引かれなかったんですが、原作「魔夜峰央」というので大いにひっかかり、さらに映画化にあたってGACKTさんが主演でヅカっぽいキャストでやるらしいというので、大いに興味が湧きました。
フィンランド旅行の行の便で見れたので、見てみることに。ちなみに友人曰くANAではやってなかったとか。
ああ、フィンエアーガラガラでよかったというので、結構大声で笑ってしましました。ただし、マツケンサンバの明治座公演や、宝塚歌劇の如く、最初はものすごくテンションあがるんですが、途中なかだるみ、最後スターが階段降りてくるときにまた最後復活的な映画です。
今回はこちらについて感想を綴ってみたいと思います。
私と「花とゆめ」
漫画少女だったかもしれない、皆様、あなたは何派でしたか?
ワタクシ断然花ゆめ派です。絶対数としては、マーガレットやりぼん、少女コミックなど少女漫画ジャンルにしてはメジャーラインとは異なる「花とゆめ」。
もちろん、漫画大好きだったので、りぼんやマーガレット、さらにはジャンプなども親戚や友達の家でもよみあさっておりましたが、定期購入するのはこの白泉社からの「花ゆめ」オンリー。
他の恋愛ストーリーがメインのものより、花ゆめに掲載されている漫画は一味違う「趣味」のエリアがあったように思います。「ガラスの仮面」しかり、「ピグマリオ」や「動物のお医者さん」「笑うミカエル」しかり、そして最たるものは魔夜峰央先生の「パタリロ」。
少女漫画の中では独自路線を走ってたかと思います。
これに対抗できるのはりぼんの「お父さんは心配症」ぐらいでしょう。あれはほんとりぼんのなかでも異色コミックだったと思います。こちらは単行本で愛読してました。
ということで、パタリロは大好きだったんですが、どうもこの「翔んで埼玉」花ゆめに連載されていたらしく。
いやー、私ぜんぜん知らんで~と。
どうもネット情報によると、そもそもこの連載途中で中止というか、連載当初はぜんぜん話題にならなかったそうで、時を経て爆発したみたいですね。うむ~何があるかわかりません。
そんな懐かしい思い出しをしつつ、本題の映画みてみました。
印象的だったポイント
詳細はネタバレになるので、ぜひ皆様ご自身でみていただきたいですが、ワタクシにビビビときたポイントをいくつかご披露させてください。
- すばらしい役者魂
- 関西人の知らない世界
- 強烈なポーズ
まず、最初に感服したのが素晴らしい役者魂。
GACKTや二階堂ふみさんのダブル主演だそうですが、みなさん、すごい。
魔夜峰央のギャグの世界をものすごく真剣に演じている。これにまずただただ感動して笑います。
ものすごい本気でやってるわーというのが、ウケるのです。
魔夜峰央の世界というとわかりやすいのが、バンコラン&マライヒのボーイズラブ薔薇の世界。このへんをタラヅカっぽい取り巻き学生と共にとても面白く表現できているなと。
二つ目は、関西人の知らない世界、それは東京以外の関東圏のお互いのいがみあい。
なんとなく「ださいたま」って言われてるのは知ってますが、具体的にどう埼玉がダサいのか良くしらないのです。
ワタクシ、もう東京に10年以上住んでますが、23区というか中央区千代田区港区新宿区ぐらいからほとんど外にでないので(おっちゃんだから知ってるところしか行かない)、東京の土地勘が未だにありません。千葉埼玉茨城群馬となれば、ほんとうにもう圏外。
なので、作中に「小鳩つき草加せんべい」の踏み絵やら、埼玉、千葉の名産などもでてくるのですが、へぇ~と。どっちがどっちかよくわかってないような私でも自虐ネタが多くてとても良くわかりました。
エンディングソングがはなわの「ださいたま」の歌なんですが、作中ではむしろ、埼玉より茨城群馬のほうが秘境扱いされております。
映画の最初、武蔵の国から東京と横浜の一部埼玉に分かれたと解説があるのですが、その歴史を思うとちょっと埼玉って可哀そうですね、東京都になれたかもしれないという悲哀を感じます。
最後に千葉とのにらみ合いを川を挟んで実施します。
YOSHIKI対アルフィーの高見沢など芸能人対決があって、へぇ、この人ここ出身なんだというのがなかなか面白いです。
最後に、やっぱり印象に残ったのが、「埼玉ポーズ」。
映画の最初の方にGACKT演じるレイ様の育ての親からTVメッセージがくるのですが、まずこの育ての父が強烈に魔夜峰央の作品キャラで笑います。そしてそこから放たれる、「埼玉ポーズ」
これって埼玉人の方はほんとうにやっているんですかね?
作中でも、殉死的に倒れていく埼玉県人がみなさんこれやります。
今回、これをみて痛感するのが、ワタクシ、やっぱり埼玉を知らないと。まず、私の周辺に埼玉県出身の人がほとんどおりませんというのが大きいかと思います。
東京にきてからの知り合いは、神奈川、千葉がやっぱりおおいですかね。そして関西では知りえなかった新潟出身って方も結構多い印象です。原作者も新潟出身で上京するさい、編集者に騙されて埼玉に住んだことからこの作品は生まれたそうです。
関東圏を知るにはうってつけで、魔夜峰央のギャグ世界を「美形」達が彩っておりますので、ぜひ機会があればご覧になってください。
ちなみに、帰国後もちろん夫にもススメ、最近便利ですね、ネットでレンタル?して2回目視聴しました。