今年は夏に母の古希祝いもかねてスペイン旅行に行ってましたので、振り返りではありますが、スペイン旅シリーズとして数回にわけて旅の模様をレポートしたいと思います。
書いてみないとわかりませんが、バルセロナ~アンダルシア地方~マドリッドと北部はイケませんが、南部を中心にぐるっとまわるので、数回に分けて書きたいと思います。
今回はまず準備編として、予習の為に読んだ「暗幕のゲルニカ」の読書感想から。
ゲルニカも最後マドリッドで鑑賞予定にはいっていますので、今から楽しみです。
太陽が沈まなかった国への旅に備え予習。
原田マハさんの書籍。
ワタクシ絵画は大好きで美術館も国の内外問わず良くおとずれますので、原田さんの書籍はよくチェックしています。
以前もアンリルソーのお話面白かったですし。
今回は「太陽が沈まなかった国」(過去形)スペイン旅を目前にしてまして、あんまりスペインって国をしらないなぁというので、目についたので読んでみました。
まぁ、興味があったらもっと若い頃に旅してるんでしょうけど、あまり興味を持てず。
一般的スペインのイメージってフラメンコとか闘牛とかカラフルで明るいのかもしれませんが 、宗教画が多い、悪徳征服者、貧富の差が激しい、土地が痩せていると暗いイメージがあって興味がもてず。
ま、でも太陽が沈まなかった国です、レコンキスタまではエキゾチックな多文化でEUで行けてない国でもあるので、行ってみるかと。母も今回連れていきますし、グルーっとめぐるには個人旅行ではなくツアーで行くかなというので、計画しました。
スペインの歴史や文化はお恥ずかしながら不勉強で、漫画のサラディナーサ辺り、レコンキスタ後イザベル一世からの繁栄とアルマダがやられるぐらいしか知らんのです。というので、予習予習。
本題にもどしますが、 この本の内容としては、9.11後の現代とゲルニカ作成時の過去がパラレルで進み割と軽ーく読めます。現在NYの国連本部にかざってある、タペストリーの話も絡みます。なかなか一般的ではないですが、キュレーターって狭き門の職業にもあこがれます。
フランコ政権からノルマンディー上陸などアートと合わせて近代史に興味持つきっかけとしては良いかもです。
詳細はネタバレになるので、書きません、ぜひ皆様読んでみてください。
この作家さんの作風としてはパラレル運行が多いようで、楽しく読めますし。
一番印象的だったのが、主人公というかフォーカスのあたっているピカソより、ドラ。
ご存知の通り、ピカソは業が深すぎるクリエイター。
本に出てくるのはゲルニカ制作時なので、に写真家のドラマールと付き合ってる時期のピカソです。有名なピカソの「泣く女」はドラがモデルだといわれています。彼女自身もとても魅力的ですが、やっぱりピカソの女、みんな壊される傾向があるんですよね、ピカソに。
皆さんピカソの印象って晩年の太ったおじいさんがイメージにあるかもしれませんが、一度若い頃の写真をご覧ください。ものすごーく美男子です。眼光の鋭さはタダモノじゃないなと思います。まぁこれは持てたよね、その上お金も名声もあったし。
個人的には唯一ピカソをふったフランソワーズジローの話も今度読みたいです。