西方見聞録、最後は思い込み違いスペインについて。2-3度スペイン人と仕事したぐらいで全く興味もなく知らない国でしたが、いくつか驚きが。
観光客がちらっと見聞きしただけなんで、間違いもあると思いますがその際はご勘弁を。
1.主要産業
ええっ⁈とのけぞりますが、一応自動車産業(黄色いリボンのカタルーニャ地域)と昔は鉱業と造船業(ビルバオなどバスク)、農業。でも7-8割はサービス業。
スペインの自動車って全然知りませんが調べるとセアトやトラック作ってる完成車メーカー数社、部品メーカーもあるんですねぇ。今はVWなどほとんど外資傘下になっているようです。

文化や言語の違いもあるんでしょうけど、経済力ある地域は独立トライというのが良く理解できました。
逆に南は過去の栄光を糧に観光サービスしかなさそうで、今仕事ある人は先祖に感謝しないとという感じが大いにしました。
2.痩せた大地
太陽がいっぱいで食料とか緑豊かな大地と勝手に思ってましたが、今回バスでぐるっと回った印象としては「痩せた土地」。
カラカラの砂地と岩山が多くきっとオリーブや葡萄以外は育たないんだろうなと。
これは緑が多いほうで、砂山は車窓からだったので写真取れなかったですけど。
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ドンキーホーテで有名なラマンチャに入るとこれまでより若干緑が多くなりましたが、これは近代に入ってから水引いたからで、それまでは寒村だったそう。
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パエリャの米は作れそうにないなと思って調べたらバレンシアのあたりに干潟がありでそこで作ってるようです。
イスラムの人達からするとアフリカに比べたらオアシス感で入ってきたんだろなと。
大航海時代ってのも国内が豊かでは無かった故の必然かもしれませんね。
3.川沿いじゃない大都市
世界四大文明じゃないですが、大きな都市は川沿いのイメージでしたが、バルセロナもマドリードも無いんです川が。
調べるとなくはないけどロンドンパリローマな感じじゃないんですよねぇ。
セビリアやコルドバ、トレドなど文明築いた古都にはあるんです、川も水道橋も。
アンダルシアや古都がある街に比べると正直マドリードやバルセロナは霞んじゃうなというので、最近まで欧州人にサクラダファミリア人気ないってのが今はよく分かります。
4.現代のゲルマン大移動
マラガなど特に南にはドイツやイギリス人の移住者旅行者が多いようです。
あと島。元同僚のドイツ人達もスペインで休暇は良く聴いてましたが、物価安いのと太陽求めて南下なんですね。
スペイン人は暑くて日向オープンテラスでは飲み食いしないようで、やってるのは北の欧州人らしく。
昼時は町歩いても民家あるのに人っ子一人おらず、郊外風景もエリア51みたいで宇宙人に拉致された街みたいでした。
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5.アラビア語/イスラム文化
主要都市名はほぼアラビア語起源が多く、高速道路乗った時も他のEUと違って所々道路標識にアラビア語併記でびっくり。
世の中のいろんな言葉、特に科学技術系(医学、天文学も)ってアラビア語が語源ってのが多いらしいです。
アルコール、アルケミスト、アルハンブラ、アルゴリズム、アルデバランなど「アル」はじまりってアラビア語系らしいですねぇ。ある始まり以外も多いようですが。
やっぱりピレネー超えるとアフリカっていうのは色んな意味でそうなんでしょう。
今回は当時の素晴らしい高度文明の遺物が色々見れて良かったです。
Goldenargo.com 久々に山川を紐解きます。
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番外:加賀まりこ受難の地
スペイン語は一つもわかりませんが、スペイン語でカガは「うんこ」、まりこは「オカマ」。
ご本人もご存知だそうですが、ちょっと自己紹介しづらいですね。バカ(牛肉)のアホ(ニンニク)炒めがあったり、中々面白いです。
さて、次の計画としては、デルフォイで神託を受けるとか、未踏の地アフリカ大陸、チグリスユーフラテス川の文明エリアですかねぇ。
危険度諸々相談の上、体力気力あるうちに訪れたいです。