感想:あきない世傳金と銀と女系家族、きものネタ満載。

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妹に薦められて最新刊まで一気読みする程面白い!

船場話はこれまでも多いですが、これは天満の呉服商の美貌の御寮人さんが家持ちと女名前を許されてる江戸で一旗あげる話です。

歌舞伎や浄瑠璃を使ったプロモーション、屋敷掛け売りから現金店売り、セールスチャネルを知恵絞って広げたり、企画製造販売のような産地から種まきしつつ、なんぼ商売でも義理と情のバランスとるってのが跡目争いやら花鳥風月おり混ぜてあって面白いです。

ネタバレになるのであんまり書きませんが、ビジネス書や江戸時代好きな方にもいいんじゃないでしょうか。

おりしも着物に興味が湧いてる身としては色んな反物や紋様、日本の色やら出てきてピッタリどハマり。

着物繋がりではありますが、最近WOWOWで華麗なる一族の放送記念で結構昔の山崎豊子特集が組まれてました。

そこで小説は読んだけど見たことなかった昔の「女系家族」を視聴。

以前、米倉涼子さんのドラマもありましたね。

京マチ子さんの長女のイケズぶりがなかなか良いです。

また昔の大阪の商家のお嬢さん奥さんの着物がバンバンでてきて眼福。

出戻りの長女は茶道やら踊りの師匠やら和事のお稽古、洋装の三女はゴルフのうちっぱなしと。

着物以外にも雪舟のお軸とか、これは書画骨董ですが、株式証券、家屋敷と家業の商売だけではなく、山林など、お金持ちの財産目録がなかなか面白いです。

女系家族だけではなく白い巨塔もそうですが、役者がオールスター感ありまくりです。

本宅伺いする2号さん役の若尾文子がすごく綺麗ですし、コイさんに肩入れする叔母さん役をおちょやんがやってます。

2号さんの家に3姉妹で押しかける場面なんて、犬神家の一族の青沼静馬のお母さんが3姉妹にリンチされる場面を彷彿させます。

この時も2号さんを圧倒するために長女は三女に洋装はあきまへん、気張ってええきもので行きますとのこと!

なかなかえげつないです。

長女に入れ知恵する踊りの若師匠を田宮二郎。

奈良の吉野まで山林がどれぐらい金になるか視察に一緒に行きます。

不動産に詳しかったり、「わて、山好きですねん」とどんな日舞の若や!笑

強欲はあきまへんわ。

オススメです。