今更ですが、引きこもり読書としてオリジン。
オリジンといえば、私にはガンダムの方ですが、今回はまだ読んでなかったダンブラウンのほうです。
昨年スペイン旅行時、先輩にオススメされたのを思い出し手に取りましたが、とても面白かったので、簡単ですが感想を綴ってみたいと思います。
宗教と科学と。
ワタクシ、ダンブラウンの作品は天使と悪魔やダビンチコードなど、書籍も映画も見ております。
インフェルノは飛行機の中で映画しかみてませんが。
賛否両論の作家ではありますが、個人的にはとても知識欲を刺激される著者です。
歴史と芸術、宗教って切り離せませんし、最新テクノロジーや先人の科学者の功績、さらにはムー的ではありますけども(笑)、陰謀論やらSFなど漫画チックなテイストまで。
とても、ワタクシ好みでもあります。
ただ、実在の人物やら団体も出てきますが、あくまで「フィクション」ですので、ちゃんと史実を後から勉強してでも抑える必要があるなとも思います。
こちらもラングドン教授モノで、ワタシも慣れてきたのか、まぁストーリーラインは前作ととても似ている展開です。
なぜか巻き込まれて、美女と一緒に逃げて謎を解く。
ただ、毎回ベリーニだったり、ガリレオ、ダンテなどいろいろ芸術や歴史のうんちくが楽しいのです。
たまに、いろいろうんちくの多い方、とても聞いててしんどい人いますが、こちらはワクワクしながら読み進められます。
で、今回のテーマは「我々はどこからきて、どこに行くのか」という、ワタクシも大好きなゴーギャンの哲学的なタイトルのついている絵もある、これ。
宗教と科学が根源的に対立しそうなテーマです。
詳細はネタバレになるので、控えますが、リベラルアーツと最近の技術革新をもじったテクノロジーの織り込み方が美術館のインスタレーションみたいで、エンターテーメントにしたらとても秀逸です。
イマドキの五感へのリフレクションを想定したARVR技術から、量子コンピュータまで。
さらには、ビジネスマンで電子工学の天才のアイアンマンに対するジャービスのように、この本にもガウディや芸術愛のある「E-Wave」量子コンピュータ作った未来予測学者とクイーンズイングリッシュ話すAIが魅力的です。
我々は何処から来て何処に行くのか?というテーマと共に、そのためSFとはちょっと違った宗教と科学を踏まえた未来のあり方を考えるというので、非常にイマドキな小説になっててとても面白く読みました。
ちょうど昨年バルセロナやマドリードも旅したので、いろいろ思い出しつつ、まだ行ってないビルバオやらその他スペイン北部もいってみたいなぁと思います。




まぁでもその一方で、現在コロナウィルスでスペインは大変そうです。
みなさん、元気に回復されることを願い、また平和な時に訪れたいと思いました。
久々にこのノリが面白かったので、あとこの作家で読んでない作品としてはラングドンシリーズのロストシンボルもあるので、また読んでみようかと思います。