先日断捨離番組を視聴しながら思いついたTipsについて綴りました。

もう一つあるなぁと。
断捨離を勧めたりモノを処分する際の尺度として参考になる考え方。
それは「減価償却」と「トランザクションコスト」。
これらを考慮して価値を見極めて、処分するふんぎりをすることをお勧めします。
減価償却、モノの賞味期限を考慮した価値を見極める。
とある方が、断捨離でモノが減ったから収納Boxが1つ空いたと。
1400円で取得したが、粗大ごみでだすと400円手数料がかかる。
お金を出して買ったものを処分するのにお金を払って捨てるという行為に躊躇してしまいます。
これ、断捨離できない人あるあるだなぁと。
気持ちとしてはよくわかります。
ですが、その収納Boxは今も1400円の価値があるんですかね?
一般的に高く買ったものはなかなか捨てられない、取得価格が気になってもったいないからと。
ただし、正直あなた以外はそれ1400円で買うかな?
仮に中古市場でメルカリにだしても送料もかかるし、中古の使い古しをあなたの取得価格でなんて誰もかってくれません。
新築のマンションも買ったとたん中古で価値半値はざらにあります。
また設備や固定資産などで使う「減価償却」という概念。
建物や設備は時の洗礼を受けて価値が減少するというもの。
これ、物理的に価値が減少するという「減価」と自分の中での賞味期限や愛着という意味での「減価」と2とおりあると思います。
Tips1でディスってたやん(笑)といわれるかもですが、こんまりさんの「トキメキ」なんてまさにこの2つめの「減価」ですね。
このように「減価」を考慮すると処分するさいの「決断」や「ふんぎり」が付きやすいかもしれません。
トランザクションコストを考慮する。
モノを取得・廃棄するにはそれなりの「作業」が実は発生しているということ。
ものの本などではトランザクションコストと言ってたりしますね。
上記収納Box廃棄の例で、まさしくこの粗大ごみ手数料がこちらにあたります。
最近はモノをすてるのも簡単ではありません。
以前記事にもしましたが、分別や引き取り、データ消去などセキュリティーを考慮した物理的破壊など。
できれば環境インパクトも考えたいですね。






ミニマリストが加速すればするほど、モノの新規購入には慎重になるのですが、それはこの「トランザクションコストー廃棄」があるから。
こちら、廃棄手数料だけではなく、廃棄にかかわる自分の手間・時間と工数もコストとして考えます。
そういう意味では、モノを買って取得、利用、廃棄まではいろんなトランザクションコストがかかっているわけです。
こういうことを全部考慮してまで、断捨離ターゲットのモノを持っておく価値があるかどうかというのを検討すると良いかもしれません。
さらに考慮するポイント、物価(手数料)の上昇、スペースの圧迫。
あと忘れがちですが、人間の最近の歴史をみても、物価は基本的に上がっていきます。
現金価値は下がるんですねぇ。
給料が物価上昇に比例して上がればいいですが、貯金しておくと月日が経つとトータルでの価値は下がるということ。
今は粗大ごみ手数料400円かもしれませんが、これいずれどんどんあがるでしょう。
今捨てずにいつ捨てる!
そして、これはよくミニマリストや断捨離本にでてますが、不必要なものへの割り当てスペースがもったいないです。
厳密にいうとそのものが占める面積容積に対する家賃分ですね。
このように「見えにくい価値」をいくつかの尺度をもって見極めると、モノの断捨離整理が進むと思いますので、参考になれば幸いです。