読書感想、人間の未来 AIの未来

本/映像/芸術

皆さん、AIには興味ありますか?

私はありますが、危惧もあります。当然、SFラバーとしては外せない分野です。

前職時代はAIのプロトタイプのプロジェクトもやりましたが、色々課題も多い分野です。

自動車の自動運転もしかりですが、きっとテクノロジーはどんどんすすむでしょうが、人間の倫理規定や法整備のほうが実現化に向けては時間がかかる要素と思っております。

というので、今回iPS細胞研究の山中伸弥先生と羽生善治棋士の対談形式の本である「人間の未来 AIの未来」を読んでみました。

一言でいうと非常面白かった!ですが、いくつか感想ポイントなどをシェアしたいと思います。

羽生さんにびっくり。

ワタクシ、両者なんとなく知ってるけど、良く知らん人達だったんですが、AIの未来を生命科学の一人者やトップ棋士がどう考えているかは興味あるなというので読んでみることに。

まず、大変失礼ですが、ワタクシ羽生さんをぜんぜん知らなくて、この方タダの棋士じゃないですね、ものすごく広範囲で勉強されている方だというのがわかりました。

特にITテクノロジー工学だけではなく山中先生に質問できるぐらい生命科学に関しても勉強されているようで。

最初この対談形式の文章読んだときは、結構知ってなわからん質問をするな、ゴーストライターが書いているのか?と思うほど、博識な方で。失礼いたしました。

やっぱりトップ棋士、将棋しかしてないわけがない。チェスや囲碁はもちろん、特にアルゴリズムやプログラム、コンピュータや今回のAIはものすごく勉強されたり、国内外を取材をされているようです。

かえって山中教授が見劣りするぐらいです。(ごめんなさい)

今後もこの方の活動はウォッチしたいなと思いました。

感想ポイント

非常に面白いトピックばかりなので、全部は書けませんし、ぜひ皆様に読んでいただきたいのですが、いくつかインプレッシブな内容がありました。

  • テクノロジーと倫理問題
  • オープンソースの利点
  • 美しいか、美しくないか
  • AIに接待将棋ができるか

テクノロジーと倫理問題

こう見えてワタクシ、倫理観としては結構古風というか保守的で。生命科学の分野は人間がいじってはいけない神の領域もあると思ってる人間です。

色んな遺伝子かけ合わせた、育ちやすい身の多い鰤が養殖されても、ぜったい養殖魚は食べたくない派です。(この例がいいかどうかはさて置き)

もちろん先天性やその他病気などで苦しんでいる方が多くいらっしゃるので、その助けになればと高い志で研究されている研究者がほとんどとは思いますが(金儲け学者もおおいでしょうけど)、それはそれで細胞とか生命としての運命でもあるなと。

自然のなりゆきを人為的に大きくいじってしまうのはどうかなと。

本来、野生の世界、本来の宇宙空間は諸行無常で厳しい世界です。弱いモノは淘汰されていくなか、工夫して進化したものが生き残る進化の過程をすすんできたと思っています。(もしかしたら、ムー的には宇宙からの高度生命体が色々遺伝子操作したのかもしれませんけど。笑)

絶対叩かれるのは百も承知で書きますが、アベンジャーズに出てくる「サノス」理論はある局面という前提付きでは間違いだとは言い切れないなとも思います。

最終的に生命科学は古来から権力者の夢である不老不死みたいな話につながるんでしょうけど、逆にエンドレスってしんどいしな、終わりがあったほうがいいよと個人的には思っています。65歳ぐらいでプチっとOFFで死ねるぐらいが良いです。40代で死ぬんじゃなければ結構長生きでしょう。

生命科学や倫理、代替医療の話を考えると昔愛読した漫画を思い出しました。

輝夜姫という少女漫画なんですが、読み進むと要は金持ちの保身のために作られたクローン側の生きる権利がテーマになっている漫画と読みました。

内容は違いますが、テーマとしてはカズオイシグロのNever let me goも似てるかな。

キーラナイトレイが映画もやってました。

本文の中でも出てきますが、「マイノリティーレポート」やこのブログ名にももじらせてもらっている「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」ではないですが、技術的に可能として、それ本当にやっていいの?悪用する人ぜったいいるよね、とかじゃ技術的にほぼ一緒のものが人為的に作れたとして、じゃ人間とAIロボットの違いは何?と。

倫理というか哲学なんでしょうか。

ゆえに、生命科学の分野は倫理含めて研究者さんは難しい局面が多いのだろうと思いました。ぜひ、このあたり万人が納得するのは難しいと思いますが、天才達がうまく進めてほしい所です。(ひとまかせ)

オープンソース

もう一つは、やはりオープンソースっていいなと思いました。

良く知られている例はLINUXですが、将棋ソフトも最近そうらしく。

チェスのソフトは昔からIBMを含めいろんな会社がプログラムを開発してきて商売してるので、かなり進んでたそうです。でも一通り使おうとすると結構な資金が必要だそうで、そこからあまり発展がないと。

逆に将棋ソフトはチェスと比べると後発だったせいか、持ってた会社がオープンソースにしたそうで、それ以来有志によって改良がすすんでいて今ではチェスと比べても良い線行ってるようです。

ワタクシ、リーマン時代のモットーもそうだったんですが、情報・技術はシェアする派。

なかには囲い込みするヤツいるんですよね。

でも情報ってシェアしたほうが結果的に良いんですよ、1上げたら、3返ってくる。3倍返しの法則と言ってましたが、ほんとこれそうで。

まぁ自分に自信があるからできることかもしれませんね。もちろん情報自体も有益ですが、この人ならなんとかしてくれるって信用力とか人間力含めて自分に自信がないと、技術とか情報ってだせないと思うので、できるだけそうなれるよう心掛けてましたしね。

あとは、1人で1できるかもしれませんが、2人でもちよったら2じゃなく3になる可能性も多いので、できるだけコミュニティーとして人を巻き込むオープンソースって良いサイクルなんだと改めて思います。1+1がマイナスになるケースももちろんありますが、根っから楽観的なのでそんなの考えてもしょうがないしネ。

美しいか、美しくないか

3つ目の「美しいか、美しくないか」。

これ美人投票の話ではないのです。例としては将棋の棋譜やパターンの話ででてたのですが、AIやソフトは膨大な過去データをベースに人間では過去思いつかなかった棋譜のパターンを編み出すようで。

通常人間ではすこし「違和感」を覚えるようなパターンであっても、AIはそれを感じないです。もう少しいうと、人間では師匠からの教えや過去の定石などから「恐ろしくて」試せないパターンでもAIは「怖い」と感じないからどんどんチャレンジし、ダメでもさらにそれを実績データとして修正学習していくと。

この「美しく感じるかどうか」というのが、人間を人間らしくしている感性の世界だなと思いました。

できなくはない、でもそれは美しくないと。

芸術家肌の方が良く口にする言葉のイメージがあります。

またこの辺は人間の思い込みも深いエリアなんで、そのあたりバッハ風の曲の作曲比較という例でもでてきます。ぜひ読んでみてください。

AIにやらせればもちろん「詩」もかけるだろうけど、誰がそれ聞きたいと思うかなというのも印象的でした。でも昨今初音ミクとかにファンがいるから、AI詩人もウケるかもしれませんけどね。

接待将棋ができるか

そして一番わらったのが、接待将棋。

今あるんですって、現実に、接待将棋ソフト。

接待将棋って人間がやっても接待する側が技量ないとできないと思うんですが、このソフト、あまり評判はよろしくないようで。

というのも、明らかな負け方をするので、接待される側が気持ちよくないらしく。爆笑

まぁ、こういうの考えるとまだまだ生身の人間でできることも多いかもしれません。

ワタクシ個人的にはAI技術が進むと、絶対人類は抹殺されるからやめた方がええでと思ってます。

The Big Bang Theoryのシェルドンが言ってましたが、そのうち「サラコナーバッグ」(災害準備袋)を用意しないといけないかもしれません。

The Big Bang Theoryと目指せブルーオーシャン「オタク市場」
ワタクシ、後輩女子に過去からアドバイスしていることがあります。それは古い言葉でいう「3高男子」獲得に向け熾烈な競争環境で争う「レッドオーシャン」で争うのではなく、人気ないけどニッチでキラリと光るかもしれない「ブルーオーシャン」である「オタク」市場。十数年前はやった INSEAD の教授の書籍「ブルーオーシャン戦略」をもじって使っております。 今回はこの「オ...続く

たまにいろんな未来の可能性を専門家の先生に教わるのはいいですね、またこういう本は読んでシェアしたいと思います。