NHK「男の美学」レビュー、あなたのヒーローは?

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先日TVをみてまして、なかなか面白そうなドキュメンタリーのCMが流れたので早速録画してみてみました。

本日はこちらの感想を綴ると同時に、「男の美学」について考えたいと思います。

エラー - NHK

美学とありますが、内面的なものよりどちらかというとみてくれの方ですけども。

哲学やポリシーに関しても興味深いテーマなので、ボンドやフィリップマーロウなど、またそのうち。

あなたにとってヒーローは?

このドキュメンタリー制作はドイツの会社らしいので、インタビューなどあまりハリウッド的に言うとメジャーじゃない俳優さんが多かったように思います。

今回出演されてた ジョージ・レーゼンビー さんはドイツ人で1度だけジェームズボンドを演じたそうです。

が、男の美学の塊みたいな「ジェームズボンド」を語るに、最初に浮かぶ俳優さんではないように思います。(やっぱりショーンコネリーであったり、最近のボンド役ではないでしょうか。)

まぁそんな感じで、なぜこのキャスティングというのはありますが、ドキュメンタリーのカメラマンがうまいのか、ゆっくり目のモーションで皆さんとても決め顔決めポーズというかカッコよく映像化されているように思いました。

また、最初の方に一般の男性複数人( 国年齢職業人種は多種交じった )に「あなたのヒーローは?」と問いかけるシーンがあります。また映画評論家が過去からの主だった「ヒーロー」を演じた役者の名前を連ねていきます。

  • ハンフリー・ボガード
  • ジョン・ウェイン
  • ブルース・リー
  • シルベスター・スタローン
  • アーノルド・シュワルツェネッガー
  • ジャン・クロード・ヴァンダム
  • などなど。

いわゆる子供の頃男の子たちがかっこいいなぁとあこがれたヒーローを演じた役者達です。

ワタクシ個人として現在は火薬量多め肉弾戦のアクション映画は大好きです。

ですが、ワタクシの80~90年代の可憐で敏感な少女時代はマッチョ映画は全く興味なくむしろ「汚れた血」など良くわからないフランス映画を知ってるふりで見てたタイプです。

ゆえに、若い頃は筋肉もりもりのヒーローにあこがれたは全くなく、あっても知性を伴った考古学者のインディージョーンズが精一杯でした。

今ならわかりますけどね、おばはんにして目覚める肉体美。

男性、少年達は自分にない「男らしさ」や「美学」にカッコいいーとしびれたんですよね。

時代と共に変わるアイコン

面白かったのは、こういう「創られた偶像」というのはやっぱり時代を反映しているということ。

映画制作側にとっても、時代と大衆に受け入れられ売モノじゃないと商業的に成功しませんので、そういう「アイコン」を常に探して作り上げていくというもの。

明らかにハンフリーボガードが流行った時代、カウボーイや西部もののジョンウェイン、そしてベトナム戦争後東西冷戦時代のスタローンとその後のシュワルツェネッガー。

特にベトナム戦争後何かと暗い世相から一転東西冷戦でモノも大量生産大量消費が美徳、アメリカもソ連もドンパチ大量の弾薬でワーーーー、ガーーー、ウォーーーって時代って良くわかります。笑。

現在は昔のステレオタイプの「ヒーロー」は白人男性だったのが、女性、白人以外にシフトしてきているという部分。

「ブラックパンサー」であったり「ワンダーウーマン」であったり。

黒人、女性、人種ミックスと。

故に最近の若者が求めるヒーロー像ってのも変わってきてると。

ハリウッドのアクショントレーナーさんのインタビューもありましたが、最近の映画の場合昔のシュワルツェネッガーみたいな誰もが目をむく完成美までは仕上げないそうです。

雑誌のターザンでもそうですが、時代は「細マッチョ」だそうで。

さらに昔の無敵のヒーロー像というより、繊細さを併せ持った悩めるヒーロー。

キャプテンアメリカって昔の漫画ですし、体はマッチョですが、俳優のクリスエヴァンスは繊細さも持ち合わせていますしねぇ。

もちろん、昔にも「ダーティーハリー」であったりボガードみたいにポリシーはものすごくカッコいいのですが万人に受け入れられないタイプのヒーローもいたと思います。

個人的な見解としては、「クセ」のあるタイプより、より「さわやかで繊細」なタイプが増えているように思います。

例えば、スターウォーズでいう、「カイロ・レン」ことアダムドライバー。

これはワタクシ個人の好みの問題かもしれませんが、昔から「悩める男」が好きです。俺は正義だって傲慢なタイプよりも、あちらとこちらで揺れ動くという、非常に人間臭い部分がセクシーです。コレ、程度が重要で、悩み過ぎるとめんどくさい男にもなりますけども。笑

ダースベーダーみたいにはあなたはダークサイド、ジェダイは正義みたいな一神教的にぱーんと2つしか答えがないというのは嫌いなのです。八百万でいろんなタイプがおるやろと。

一方で、おばはんになったワタクシが一押しの肉体美はやはり「ロック様」ことドゥウェインジョンソン。

いつも思いますが、この方、何人にも見えます。黒人、サモア、中近東アーリア人。

プロレス時代のMC術を聞いても、かなり自頭のいい人だと思いました。普通、脳みそまで筋肉だと、こんなに演出込みで話せませんし。

ほんと今の時代を象徴する俳優さんじゃないでしょうか。

実はおばはんになってから大好きになった、アクション映画、まぁ二大巨頭は伝統的にシュワルツェネッガーとスタローンでしょう。

ワタクシこの方々も大好きです。

ただたんに肉体美がスゴイだけではない所が良いと思っています。

良く知られた話ですが、シュワルツェネッガーUCLAで心理学、ウィスコンシン大学で経営学の学位をとってまして、脳みそまで筋肉じゃないという事。俳優の後も政治家になってますしね。

さらに、スタローン。彼がロッキーのシナリオを3日で書いた話は有名ですね。

いかに大衆に受けるかという「演出」は重要だと思いますが、おふた方、ぱっと思い浮かべる肉体美のイメージだけではないといのも、おばちゃんをしびれさせるポイントです。

女性の台頭とそのうちLGBTヒーローも?

ワンダーウーマン、宮崎アニメもそうですし、スターウォーズ最新作にしても主役は女子になってきましたね。

私の子供の頃からあこがれの女性は「ナウシカ」です。

強くて賢くて優しい。

強い女は80年代ウーマンリブとか女性運動家とか怖い人はいっぱいいますけど、圧倒的に人として優しい。(人間だけじゃなく虫にも優しんですけど)

ワンダーウーマンのダイアナの女優さんも友達じゃないので実態はわかりませんが、圧倒的な「性格の良さ」がにじみ出ているタイプに見えます。賢くて、人類にやさしい。そして綺麗!

ワタクシ自身も自分に余裕がなくなってくると、「怖いおばちゃん」になりがちなので、できるだけ時間金銭精神的に余裕をもって世界に対して優しい対応ができるように日々心掛けてます。

(できてないことも多いです。特に夫に)

そのうち、B級じゃなくてLGBTのヒーローがでてくるような映画もでてくるかもしれませんねぇ。

何が「カッコいい」と思うか、一本ポリシーを通すような「美学」などはやはり美の基準のように時代と共にかわっていくのですねぇ。

と、今回はどちらかというと自分の好みの話が多かった気がしますが、皆様のアイコン、ヒーローは誰ですかね? ではまた~