ものづくりは楽しい。
袋士(地面士みたいでカッコいい)を目指しているわけではありませんが、茶道で使う仕覆をちくちく。
茶箱の自主練をするのに必要だなというので。

今回は手ならしでまず古帛紗をつくってみて、茶杓入れ、茶碗入れの順につくっていきましたので、レポートいたします。
参考にしたのは下記の本です。
最近はネットで10cm単位で金襴緞子やら「つがり」の緒を買えちゃうんですねぇ。
Goldenargo.com
参考にワタクシが購入したサイトリンク張っておきます。
仕覆の専門店もいくつかあるようですが、作成するのに1個3万円以上の工賃(材料別)で、かつ生地が古帛紗サイズのちっちゃさでも3000円~5000以上もするので、微妙。
それもあんまり素敵なの品切れだったりでないし。
つがりの緒だけでも4000円!ぐらいするので、上記楽天のだとリーズナブルだと思います。
今回はじめてなんで、既製品の緒を使いましたが、これ、ユザワヤとかオカダヤでいろいろ紐を打ってたと思うので、今度見に行こうと。
どうしても色が限られてますし。もうすこしペールトーンの薄い色がほしいのですよねぇ。
藤色と鶯色の長緒を買いましたが、藤色は想像通り。
鶯色は写真よりも現物は色が濃い目でちょっと失敗です。
まぁ色目はネットあるあるですねぇ。
古帛紗
まず手ならしで古帛紗。
基本直線縫いだし簡単だろうというので。
ボール紙(グラマシーニューヨークの袋の底板)で型紙をつくって、実寸、縫い線、縫い代含めた切る線と3種類必要みたいですが、一番小さい実寸で作って、あとはチャコひくのに追加で定規で測りながら生地に印付けしました。
シンプルな形だし、3つも型紙つくるのは省略。
Goldenargo.com
表裏にして実寸の型紙使って、「きせ」の折線をアイロンでいれます。
その後、縫い線のチャコの上をひたすらなみ縫い。
スタートと角の部分は返し縫とかちょっと狭めるなど本の指示通り縫います。
あとは裏返して少しくけたらしまいです。
小さいモノなので、アイロンとかめんどくさがらなければ結構すぐつくれるかも。
ただ、この生地「錦」なんですが、薄めなんでちょっとなよなよしてます。
あとで接着芯入れなおしたほうがいいかなと。
Goldenargo.com
茶杓入れ
次に小さいけど、縫い難そうな茶杓入れ。
これひっくり返すところがポイントっぽいです。
表地は残ってた綿の端切れ、裏地は滑りが良いように夏着物の端切れをつかいました。
Goldenargo.com
これは参考書に作り方がなかったので、ネットで先人のブログを参考に作成させていただきました。
やっぱり着物縫う時も思いましたが、直角とか角つくるってのがきっとポイントなんだと思うんですが、まぁこの辺プロとアマチュアの差がでるんでしょうね。
じゃっかん難ありかもしれませんが、まぁ自分で使う分なんで良しとしましょう。
本命の茶碗の仕覆
お茶碗の仕覆は曲線立体。
なので、自己流の省略はせず、本の通り作っていきました。
妖精さん(グフちギャン)に見守ってもらいながら、採寸から公式・定数使って図面起こして型紙製図します。
Goldenargo.com Goldenargo.com
方眼紙つかうのとかスゴイ、小学生ぶり?
たまたま使ってるノートが方眼紙タイプだったのでこれ使いました。
布にチャコ引くのと裁断が結構大変ですが、ここまで来たら後は縫うだけ。
Goldenargo.com
着物は平面構造なのに、仕覆は洋裁みたいに立体構造で作る。
唐物とか舶来品が珍重されたから?
不思議〜
最後、今回は茶碗なので、長緒タイプのつがりをつけます。
ちなみに、裏地は絹の夫の帛紗(祝儀袋入れる系で風呂敷状のもの)で使ってないものがあったので、こちらを必要分カットして使いました。
やっぱり絹物とか縮緬って縫いにくいですね。
Goldenargo.com
できた〜
茶道では裂地の名前を拝見の時に確認しますので、こちら一応メモ書き。
- 茶碗の仕覆ー鳳凰唐草緞子
- 古帛紗ー西陣織の藤色地唐草文錦
- 茶杓ーウィリアムモリスのダマスク端切れ
を使って。
なかなか良いんではないでしょうか。
まぁ自分の工賃は別ですが、茶碗の仕覆だけでもざっと材料費2000円もかかってないですね。
生地がまだ結構残っているので、平茶碗と茶入れ用仕覆とか色紙の茶箱ように古帛紗をもう何枚かつくってもイイかもしれません。
まぁ細かい所気にしなければ、けっこう作れるものなので、機会があればぜひチャレンジしてみてください。