ブログお休みの間、実は結構読書してました。
今回のご紹介はこちら。
ヴェネチアの貴族の家系に代々続く不眠から死に至る奇病のミステリー。
ウィルスじゃなく、狂牛病などと一緒の「プリオン」ってタンパク質が悪さするようで。
前から図書館で気になってたんですが、怖すぎて避けてたんですけど、ご時世柄、好奇心が勝ってしまったので、こちらをネタバレしない程度に簡単にご紹介します。
金田一耕助か?!
実はこちらの書籍、図書館の書架でもミステリー分類ではありません。
健康医療の分類になんか場違いな感じでおいてあって、異彩を放っておりました。
どうも小説仕立てのフィクションン(ノンフィクション?)、周辺の医療本や健康本と一線を画しておりました。
なんどか目があったんです、背表紙と。
そしてなんども書架より引き抜いてぱらぱらみたんです。
でもちょっと怖いなと。
というのを何度か繰り返しました。
ですが、3月に入って、どんどんコロナのニュースは広がります。
それに比例して、どんどん私の怖いもの見たさの好奇心も高まります。
というので、ついに貸し出ししてしまいました。
そして肝心の中身。
予想通り、金田一耕助を彷彿させるようなやんごとなき家系の血塗られた歴史。(横溝正史ほどではないですが、これを着想に新しい小説つくれそうやなぁと思いました)
それと、こちらではウィルスじゃなく「プリオン」って殺人たんぱく質がいろんな悪さをするのです。
プリオン、私は知りませんでしたが、あるヤンジャン世代には知られているようで、「MMR」。
で、このプリオン、悪さするんです、羊やら牛やら人間に。
で、それもたどっていくと、どうも結果的に共食いカニバリズムの歴史に行きつくと。
そういえば、狂牛病はあんまり実体験としての記憶はありませんが、当時「肉骨粉」って乳牛の飼料に本来の草や穀物だけではなく乳の出をよくするためのたんぱく質として、他で処分された牛肉やらが入ってたってありましたね。
恐ろしい。
さらには、文化人類学じゃないですが、パプアニューギニアでの先住民の風習などもフィールドワークしながら研究する研究者の話がでてきて、この辺りも面白いです。
綺羅星のようなノーベル賞学者、名声や名誉を得るためのいろいろな欲の入りまみれなど。
そしてやっぱり賞とったら予算ってつくんだねぇ~というところや、コロナでもニュースにでるようになったCDCなんかも出てきます。
狂牛病やら、家族性疾患などすごく限られた病気がいくつかでてきますが、今回のコロナをおもわせるような要素もいくつかでてきます。
例えば、コロナのパンデミック。
私の仮説的には武漢や日本、韓国などでの広がり方、死人の出方と欧米のそれには結構乖離があるようにみえます。
なので、すでにウィルスが変化してしまっているのではないかというもの。
もう一つは、このプリオン、発揮するのがヘテロ型とかホモ型の細胞もっている人でちがってくると。
どっちがどっちかわすれちゃいましたが、欧州や日本ではこの分布が違うようで、どうも狂牛病のケースは一方に大きく作用するようです。
こういうの見ると、コロナも結構個人によって反応が違うようにもみえるので、まぁ解明されてないことが多すぎるのでなんとも言えませんが、まぁいろいろ妄想しちゃいますね。
というので、がぜん、ペストなど過去のパンデミックや病気の歴史にも興味が湧きましたので、これからも読んでみたいと思います。